【図解あり】ウイング車・箱車・平車の構造の違いを分かりやすく解説

「ウイング車と箱車と平車って何が違うの…?」
未経験者が最初につまずきやすいポイントです。
見た目が似ているのでイメージがしにくいですよね。

  • 「ウイングって横が開くの?」
  • 「箱車は密閉されてるって聞いたけど本当?」
  • 「平車って危険そうで不安…」
トラくん

見た目が似てるから違いが分かりにくいよね…!

こうした疑問を放置すると

  • 仕事内容のイメージがズレる
  • 求人選びで後悔しやすい
  • 働いてからミスマッチが発生する

という問題が起きやすくなります。

筆者は現役ドライバーとして三車種すべてに触れてきた経験があります。
そのため単なる知識ではなく、現場で見たリアルな構造の違いをもとに解説できます。

この記事で分かることは一言でいうと……

ウイング車・箱車・平車の構造の違いを、開き方と壁の有無だけで理解できる

という内容です。

読むメリットは次のとおり👇

  • 三車種の特徴を短時間で理解できる
  • 積み方・作業のしやすさがイメージできる
  • 求人を見るときに迷わなくなる

結論として、
構造さえ理解すれば自分に合った車種が自然と見えてきます。

目次

結論:違いは「開き方」と「壁の有無」だけで分かる

三つの車種は複雑に見えますが、構造の違いはとてもシンプルです。

トラくん

構造って難しそうだけど、ポイントは2つだけだよ!

次の二つを押さえるだけでOKです。

  • どの方向に開くのか
  • 壁があるかどうか

この二点が違うだけで、「積みやすさ」「得意な荷物」が大きく変わります。

ウイング車の構造(側面フルオープン)

ウイング車は、側面が大きく開くことを前提に作られた車種で、パレット物を効率よく扱える構造になっています。
箱車と見た目は似ていますが、荷台の作りや開閉方法が大きく異なります。

ウイングくん

横から積めるのがぼくの強みなんだ!

外観と荷台の作り

ウイング車は見た目は箱車に近いですが、荷台内部の作りや床の素材に違いがあります。

  • 箱型の外観
  • 内部は金属フレームで強度を確保
  • 床はアルミ or 木材で(扱う荷物により変わる)
  • 内張りは金属・木・樹脂など車種ごとに異なる
ウイングくん

床や内張りが違うのは、メーカーや使い方で変わるからなんだよ!

この構造により、パレット物から雑貨まで幅広く扱えます。

ウイングの開き方

ウイングくん

ぼくの最大の特徴は 横が全部開く ところだよ!


開き方の仕組みは次のとおりです。

  • 側面+屋根が一体で跳ね上がる
  • 油圧(オイルの力)または電動で開閉する
  • 開く幅が広く作業スペースが広い
トラくん

横が開くってだけで、作業スピードが段違いなんだ!

作業のしやすさ

ウイング車は横から作業できるため効率が大きく変わります。
特にパレット物では作業スピードが段違いです。

  • 横からフォークが入る
  • パレット物が積みやすい
  • 色んな荷物にも対応しやすい

結果として未経験者でも扱いやすい車種と感じる人が多いです。

ウイングくん

ぼくはパレット物に最強ってよく言われるんだ!

箱車(バン)の構造(後ろだけ開く密閉型)

箱車は、側面も天井も開かない完全な密閉型ボディです。
雨・風・ホコリをしっかり防げるため、荷物をもっとも安全に運べる構造になっています。
積み込みは基本的に後ろの観音扉から行い、小口や食品などの繊細な荷物に向いています。

外観と荷室の作り

ウイングくん

見た目はただの箱だけど、中身はすごく機能的なんだよ!

  • 四方が壁で囲まれた箱型
  • 内張りは木または金属
  • 荷室がまっすぐで荷崩れしにくい
  • 天井があり湿気や温度変化に強い

完全に囲われることで荷物が崩れにくく安全に運べます

扉の構造

ウイングくん

箱車さんは後ろだけしか開かないんだよね!

  • 観音扉
  • シャッター扉
  • 側面扉はオプション(標準では付かない)

側面は基本的に開かないため、後方での作業が中心になります。

密閉性の高さ

箱車が選ばれる最大の理由は濡れないことです。
密閉構造により、濡れにくさが大きく向上します。

  • 雨・風を完全に防ぐ
  • 荷物が崩れにくい
  • 匂いが外に漏れにくい

食品や雑貨などの「濡らせない荷物」に最適です。

ウイングくん

軽い・箱に入った・量が多い系の荷物に強いんだよ!

平車(フラットボディ)の構造(壁なしの開放型)

平車は、自由度が高すぎる荷台が、最大の特徴です。
完全フルオープンで鋼材などの長尺物や超重量物を運ぶのに適しています。
重いものが多く、積み込みは基本的にクレーンなどを使うことが多いです。

基本構造

基本の構造は次のとおりです。

  • 床+アオリ(低い側板)で構成
  • 天井も壁もない
  • 大きい荷物・形が特殊な荷物に強い
トラくん

壁がないって聞くと不安だけど、実はすごく便利なんだよ!

ウイングくん

壁がないから最初は不安に感じるけどベルトやワイヤーでしっかり固定するから安全に運べるよ!

アオリの開閉

平車のアオリ(側板)は荷物を守るだけでなく、作業性にも貢献します。

ウイングくん

アオリが開くから横も後ろも広々してるんだ!

  • 左右・後ろが開く
  • アオリの高さは低め
  • 横からの作業がしやすい

使いやすくて、収め方の工夫がしやすい構造です。

作業の自由度

平車は「どの方向からでも積める」点で三車種トップです。
その理由は次の要素が揃っているためです。

  • 上からクレーンで吊れる
  • 横からも後ろからも積める
  • 固定具(ワイヤー・ベルト)が必須

現場作業の多い仕事でよく使われるのは、この自由度が理由です。

トラくん

建材とか鉄骨は平車が一番強いね!

3車種の構造比較(表で一発理解)

先ほどの説明をまとめると、三つの車種の特徴は次のように整理できます。

車種開く方向得意な荷物雨対策
ウイング車左右+後ろありパレット物強い
箱車後ろのみ完全密室濡らせない荷物最強
平車上+横+後ろなし長尺物・重量物シート必須
ウイングくん

ここだけ見れば違いが一目で分かるよ!

構造の違い=向いている荷物の違いにつながる

  • ウイング車はパレット物に最強
  • 箱車は濡らせない荷物の王様
  • 平車は長尺物のプロ
トラくん

向いてるだけで会社によって違う物を運んだりするからちゃんと確認するんだよ!

まとめ:構造の違いを知れば車種選びで失敗しない

三つの車種は、構造の違いを見るだけで性格がはっきり分かれます。

  • ウイング車=横から作業できて効率が高く、パレット中心なら扱いやすい
  • 箱車=荷物をしっかり守れる安全重視の構造で、小口や繊細な荷物に強い
  • 平車=特殊な荷物に強く現場作業に最適

構造の特徴を押さえておけば、求人を見るときに「自分に合う車種」が自然と判断できるようになります。

まずは自分の性格に合うトラックを探してみてください。

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この記事を書いた人

普通免許のみ・未経験からトラックドライバーになったしゅんです。
転職を何度も経験してきたので、「失敗しても大丈夫!」という目線で初心者向けの情報を発信しています

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